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Channel: 自我の終焉
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トランプは本当にやばいのか?

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ブルームバーグの最悪のシナリオに、ドナルド・トランプが大統領になることが挙げられている。

僕も初めは、ひどいのが出てきた。差別主義者で、排他主義者。うえっと思ってました。

今もその思いが改められた訳ではありませんが、自分が論理的にトランプをサポートしていない訳ではないことに気がついてしまったのです。

トランプが白人の中間から貧困層に向けてメッセージを送っていると考えると、日本人である自分は敵意の対象になるわけで、そんな候補をサポートすることは異常であると思う。(まあ選挙権もないのでサポートも出来ないか・・)

この点で、僕がトランプをサポートすることは無いのだけど。それに彼は大富豪だから、富の再配分という考え方には反対だろうし、格差社会を目指すはずと考えるのは、彼の主張を根拠にするものでは無い。

またトランプは差別主義者のレッテルで、どちらかというと現在の社会システムで割をくっている層を救済するメッセージを投げかけ、ヒスパニックには支持を呼びかけているということは、必ずしも白人至上主義ではない。

冷静に考えると、米国が世界の警察のように世界を支配する構図は間違っている。
まあ 彼はそのコストを日本やドイツに払わせるといっているだけで、米国の力が弱まっている以上、これは理解できる主張ではある。彼が大統領にならなくても、日本は米国に守ってもらう発想から、自国として米国や同盟国と連携した安全保障を如何に実現するかを真剣に議論する段階には来ている。

まあ日本の支払っているコストが安いというのは完全な事実誤認ではあるが・・・

トランプは主流派と比較しても圧倒的に情報量は不足した候補だろう。だから主張に根拠があるかどうかは争点だ。
間違った根拠による間違った主張であれば、それは堂々とディスカッションすべきだ。

僕は実はそれを求めいる。

トランプの言っていることは全部間違いではない。

グローバル経済は、これ以上の拡張は無理な局面に来ている。

日本が東南アジアと経済圏を作り、自由貿易を促進するのであれば、それには地政学的意味がある。
そして安全保障と経済圏の維持成長はパッケージだ。

米国とそのために如何に対等な関係を築けるか?

そのためにもっと情報を開示して、民主主義をを有効に機能させるべきだ。

これから大統領選も衆参同時選挙もある。

トランプのように、正面から現在の不公正な社会を切り崩す主張を持って選挙を戦う候補を私は待ち望んでいる。

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